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バリ島オステオパシー個人ボランティア報告(2025/5/19〜5/24)

皆さん、こんにちは。

私は今年2月、バリ島の障害児デイケアセンターで主に身体障害児に対してボランティアでオステオパシーを行いました。
その時は、スペイン人オステオパスのJorge Aranda D.O.の主催する国際ボランティア組織のHands with Heart Foundationの活動に参加したのですが、その中に、水頭症の女児(6歳)がいました。

水頭症については、20数年くらい前にテレビのニュースで、アジアのどこかの国にいる水頭症で頭が驚くほど大きく膨らんだお子さんを見た事があったんです。

その時「もしかしたら、私ならこのお子さんの頭に溜まった液体をうまく流し、救う事ができるかもしれない‼️」と既に思っていたんです。

その時から、いつか私が水頭症の子ども達を救ってあげたいと願っていたんです。
しかし当時はまだ機が熟していませんでした。
20年以上前からの望みでした。

ですから今年2月にバリ島のデイケアセンターでのボランティア活動の際に水頭症のお子さんを見た時、誰よりも早く「私がやりたいです」と自ら手を挙げました。

水頭症とは(AIによる)

水頭症とは、脳脊髄液の循環が滞り、頭の中に脳脊髄液(CSF:Cerebrospinal Fluid)が溜まることで脳の働きが悪くなる病気です。
主に、髄液の通過障害、吸収障害、過剰分泌が原因とされています。

水頭症の原因

髄液の通過障害:脳室系やクモ膜下腔の閉塞や狭窄などが原因で、髄液の流れが妨げられる.
・髄液の吸収障害:脳脊髄液の吸収機能が低下することで、髄液が過剰に貯留する.
・髄液の過剰分泌:脳脊髄液の産生が過剰になることで、髄液の量が増加する.

症状:水頭症の症状は、発症年齢や原因によって異なります。

小児:頭囲が拡大する、嘔吐や頭痛、意識障害などがみられる.
成人:歩行障害、尿失禁、認知障害などの症状が現れることがあり、特に高齢者によくみられる特発性正常圧水頭症(iNPH)では、これらの症状が特徴的です.

水頭症のRちゃん(女児、6歳)への施術

その水頭症を持つ女児に対するボランティアの際、まず触診で頭蓋骨と脳の動きを感知し、その動きを大きくすることでポンプ機能を高め、CSFの流れを良くしました。
すると、段々と頭の動きが大きくなっていくのを手で感じていました。
頭蓋骨の膨張と収縮の動きが大きくなると、頭蓋骨がより柔軟になり、頭蓋骨の形状も変化し、大きくなっていた頭が少し小さくなるんです。
そういったことを手で確認できました。

その後、女児の呼吸に変化が出始めました。初めは喉から「ググ、ググ」という音がしてきました。
次にその音は大きないびきに変わりました。
そばで見ていた女児の母親は驚き「大丈夫か?この子はこんな呼吸をしたことがない」と聞いてきました。
私は「大丈夫です。呼吸が深くなったんです」と説明しました。
勿論、オステオパシーの第一次呼吸についても説明しました。

約20年前からやりたかった、希望していた水頭症のお子さんへの施術がついに実現しました。
ボランティア参加費用も含めて簡単ではなかったのですが、参加して本当に良かった‼️

なので、この子たちにオステオパシーを継続的に続けていけば、頭蓋骨内のCSFの流れが以前よりは良好になり、水頭症の症状を軽減できるかもしれない。

もし成功したら、世界中にいる水頭症のお子さんたちがこれから救われていく可能性があるんです。
頭の中の液体(CSF)の流れをオステオパシーの手の技術で良好にする。
CSFで膨らんでいた頭が、水が流れることで頭のサイズが小さく変わる。
脳への圧力が減る。

そしてその後、そこから脳がどのくらい回復するのか?
そこは前人未踏の領域です。おそらくオステオパシー業界でも未開の分野です。
頭蓋オステオパシーをこよなく愛する者として、このような機会を与えられた事は幸せです。

しかし、年に1−2回の治療では不十分です。
なのでできるだけ早く行って治療してあげたいという気持ちが強くなっていきました。

私はCSFの流れを良くしていき、頭の大きさや形が変わる、という主張を20年以上前から主張していました。
主張するからには実体験と自信がなくては言えないのは当然ですよね。

私はオステオパシー治療で、日本人で頭が大きかった方や頭が歪んでしまっている方々に頭蓋オステオパシーを行い、大きかった頭のサイズが変わり、普通サイズに近くなった方もいたりと、一定の成果をあげていました。

一時期は「小顔になる、頭も小さくなる」とホームページに記載していた時期もありました。
そのため、オステオパシー業界からは批判的な目で見られ、あたかも私が嘘を言って誇大広告をし患者を集めているかのように言われた時期もありました。

しかし、批判されればされるほど、疑問が湧いてきました。
他のオステオパスたちは頭蓋オステオパシーをやっても本当に頭の大きさは変わらないのか?と。

しかし自分の経験は間違いありませんし、私が施術で得てきた効果は間違っていないという確信にもつながっていきました。

頭の大きさが頭蓋オステオパシーで小さくなった経験

あれは1999年から2001年くらいの頃、私はある病院でオステオパシーセラピストとして働いた時の事です。
ある日、ある中学生の女の子が私の治療を受けにきました。
その女の子は、頭の大きさを気にしていて、毎日頭のサイズを計っていました。

その子は私の頭蓋オステオパシーを数回受けたら、段々と頭のサイズが以前より小さくなっていきました。
私の治療を数回受けた後、彼女は

「頭のサイズが以前よりも3センチ小さくなりました。毎日計っていたから間違いありません」
と言っていました。

これはご本人が頭の大きさを気にするあまり、毎日計っていたので、私が計ったわけではありませんが、毎日計っていてその子の頭のサイズは一定だったわけで、計り間違う可能性はかなり低いと思いますし、私はその証言を今でも信用しています。

そのお子さんだけでなく、多くの方(子供も大人も)の頭の大きさや歪みに対してオステオパシー施術を行い、高評価を得てきました。

頭囲のセンチ単位での変化は、減量をして腹部の脂肪が減りウエストサイズがダウンするのとは大きく違います。
頭囲が減るからには、骨の大きさや形も変化しなくてはならないからです。

水頭症はCSFが増えることにより、その水の圧力により、あたかも風船が膨らむかのように頭蓋骨も膨らんでいく。
その逆に、CSFが減ると頭蓋骨が以前よりは小さくなる可能性があると思っています。
そして、水頭症のお子さんたちの意識レベルが上がったり、体を動かしやすくなる可能性もあると思っています。

しかし、骨の形は変化しない、というのが一般的な医学的な常識です。
私もそれは勿論知っています。

なので私の主張は嘘か、詐欺まがいなのか、或いは勘違いをしているか、と思われると思います。
もちろん、そのどれでもありません。それを20数年間ずっと主張し続けてきました。
だからこそ、私は証明したいんです。

水頭症の大きく膨らんだ頭蓋骨が小さくなれば、頭蓋骨には伸び縮みができる柔軟性がある事の証明になります。
内部からの水の圧力で骨は膨らむこともでき、水が流れるルートをうまく刺激する事ができれば、少し小さくなっていくかもしれない。

そして、その記録をきちんと数値として残し、或いは画像で残し、医学的に認められる形で証明していきたいんです。

第3世界ショップ創業者の片岡様が私のボランティア活動を当面支援してくださる事に‼️

今年2月のボランティアから帰国してから、私の中では水頭症に苦しむRちゃんの頭が私の手の中で動き出した記憶が蘇ってきました。
そして、またバリ島に行ってオステオパシーを受けさせてあげたいと思う気持ちが高まってきていました。
色んな想いが交錯し、ついに単身で水頭症のお子さんへのボランティアに行こうと決意しました。

そんな事を考え、SNSなどで投稿などをしていたら、発展途上国のビジネス創業支援などをしている第3世界ショップの創業者の片岡様より、なんとホテル代を支援してくださるというありがたいご提案をいただきました。
さらに次回からは航空券までご支援いただけることになり、ボランティア活動をしやすくなりました‼️

ホテルは、その第3世界ショップの関連であるAdi氏が経営するホテルで、デンパサール空港から徒歩で10分ほど。
全く想定していなかった援助の話が出て、本当に助かりました‼️

https://www.p-alt.co.jp/?fbclid=IwQ0xDSwK9WW9leHRuA2FlbQIxMAABHnZXXhsm7p2OYJxbdFKu0FtMkh3gEeYthjwptGdsVpjXuQD0XEo5V5DMma4K_aem_piDcOCtC1gZ_DciF3KecGQ

今回のボランティア活動の様子

5月19日、日曜日の夕方まで代々木で仕事をしてから深夜2時のベトナム経由の航空チケットを買いました。
しかし、さすがの格安チケット。午前2時発のはずが、2時間遅れの朝4時に変更と早速の洗礼を浴びました。
眠くても寝過ごすのが怖くて3:50過ぎの搭乗まで頑張って寝ないようにしました。

ベトナムでの乗り継ぎも2時間遅れだと乗れるはずもなく、どうなるのか分からないので、機内でも熟睡できず。
結局、ベトナムでの乗り継ぎも何とかなり、当初の予定よりも4時間ほど遅れて月曜日の夕方にングラライ空港(デンパサール空港)に着きました。
バリ島は日本との時差が1時間なので、時差ボケがない点は楽です。

月曜日に到着し、火曜日からボランティアと思っていたのですが、バリ島はバリ・ヒンズー教という宗教の行事がかなり頻繁にあるらしく、デイケアセンターの方との連絡もうまくいかず、現地に着いても初めの1日半はデイケアセンターに行けずじまいでした。

なので、予定では火曜日朝から金曜日の昼くらいまで3日半ボランティアをする予定でしたが、実際に施術できたのは2日半でした。

3月にそのデイケアセンターの創設者の方が亡くなられたらしく、その関連行事もあったようです。
もしかしたら、そういった行事についてはあまり言わないようにする慣習とかがあるのかもしれない。
今後も慣習の違いを体験で学んでいくしかなさそうです。
まあ、海外でボランティアするんだからこういう事も多く経験していかないといけないかもしれませんね。

その2日半の間に水頭症のお子さんと脳性麻痺のお子さんなど、のべ19名のお子さんに施術しました。
今回の大目的である水頭症のお子さん(Rちゃん)には2日連続でオステオパシーを行いました。
2回とも、約60分ほど施術しました。

結果として、大きくなっていた頭がそれまでより小さくなりました。頭蓋骨も変化するんです。
まだ6歳だからかもしれません。

いずれにせよ、頭蓋骨は形や大きさが変化するんです。

Rちゃんのお母さんにも頭に触って確認していただき、硬く大きくなっていた頭が少し柔らかくなったと感じるまでになりました。
(自分としては「小さくなった」とも言って欲しかった。実際、小さくなっているのだから。早く3Dで記録に残せるようにしなければ。前後で比較して大きさの違いが誰でもわかるように‼️)

これを続けていけば、水頭症の症状を軽減せしめ、ついには脳機能の向上を期待できるのではないか、と私は考えているんです。

もう一人の水頭症女児への施術

Cちゃんは10歳の女児で、頭囲は77cm、頭の重さは18kg。
1歳の時からシャント手術を4回行っていますが、あれだけ頭が大きく重くなっているということは、シャントの効果は低かったようです。

統計によると、人間の頭の重さは体重の約10%。
つまり、50kgの人なら頭の重さは約5kg、日本人の10歳の女の子の平均体重は32.2kgなので、頭の重さは約3.2kgになります。しかし、女児Cの頭の重さは18kgもあり、10歳の女の子の平均の約6倍弱にもなります。
これは脳が耐えうる限界に近いのではないかと推測できます。

Cちゃんは頭囲77cm、頭の重さが18kg。

私の経験豊富な手を持ってしても、Cちゃんの頭の動きはごく僅かしか感じられませんでした。
ほぼ感じられなかったと言った方が正しいかもしれません。

しかし、人間の体は柔軟な構造を持ち、身体はその過剰な水を流したいと望んでいるはずです。
頭の中にあるごく僅かな動きを手で感じ、その動きを盛んにさせることでCSFの流れを大きくし、水頭症の症状を軽減させられると信じているのです。
私の経験では、この女児に対しては一回に1〜3時間ほど施術をする必要があると考えています。

想像を超える頭の重さと硬さを経験した。

しかし、私の経験では、40代〜70代でもその頭の大きさが小さくなり、本人も自分の頭を触って確認すると「確かに小さくなっている」と感じるまでになる事を数多く経験してきました。

よって、大人であっても頭蓋骨には柔軟性があり、場合によっては頭の大きさや形(歪み)も変化しうるというのが私の見解です。今までも、そんなことはあり得ない、と言われてきました。
でも自分の経験は違います。だから証明していきたいんです。

今後の課題と展望

今後、正確に頭蓋骨の形や大きさの変化を測定し記録に残す必要があります。

もしオステオパシー施術後の頭蓋骨の形状変化が医科学的に見て真実であるなら、頭蓋オステオパシーの理論や効果が現実のものであるという証拠となります。

また、頭蓋骨はその強固な構造ゆえに固定的であるという医学的常識は覆される可能性があります。

頭蓋オステオパシーを開発・発展させたW・G・サザーランドD.O.の頭蓋オステオパシーの理論と効果が医学的に認められる可能性が高まるかもしれないと私は大いに期待しているのです。

さらにこのオステオパシーの効果を世に知らしめ、世界中にいる水頭症患者を救うため、より多くのオステオパシー施術者を養成し、世界中にいる水頭症の人たちを救っていきたいと願っています。

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